皆さん、こんにちは。
Up to dateトレーナーの菅原佑馬です。
友達と遊ぶ時も、誰かと話す時も、仕事をする時も、趣味に没頭する時も、普段から当たり前のように使っている体ですが、この体が健康でなければやりたいことは何もできません。
1986年に、WHO(世界保健機関)により世界の全ての人の健康のために『オタワ憲章』が作られました。
その中で、「健康は、生きる目的ではなく生活の資源である」と謳われています。
そんな生活の資源である健康について、知識を深めて、学んだことを実践して、より豊かな人生を歩んでいただけたらと思います。
運動で得られる健康の3要素
健康を維持、増進させるためには、適度な運動・バランスの取れた食事・心身の疲労回復のための休養が大切だといわれています。
私は、運動指導の専門家ですので、適度な運動によって得られる健康の3要素についてお伝えします。
健康のためには、運動によって3つの要素を高めることが重要となります。その要素とは、以下の3つです。
①筋力
②心肺機能
③柔軟性
それでは一つずつ解説していきましょう。
①筋力
定期的に運動をする習慣がない人は、30代以降、年に1%ずつ筋力が低下するといわれています。
80歳になる頃には、50%もの筋力が低下することになってしまいます。30歳の頃に比べ、常に片脚だけで生活しなければいけないと考えれば、とても恐ろしい状態ではないでしょうか。
筋力とともに低下していくのが、筋持久力という筋肉のスタミナです。
筋持久力が低下すると、長時間歩いたり階段の上り下りが困難になります。大好きな旅行や買い物ができなくなるばかりか、介護が必要になってくると、周りの人たちにも迷惑をかけてしまうことにもなりかねません。
②心肺機能
トレーニングをしたり、走ったり泳いだりすることで息が上がり、心肺機能が高められます。
反対に、息が上がることが少なくなれば、心肺機能は低下してしまいます。
心肺機能が低下すると、疲れやすくなることはもちろんですが、呼吸器系や心血管系の病気だけでなく、全ての病気による死因やリスクが増大します。
心肺機能を高めることで、息切れが減り、疲れにくくなるなど嬉しい効果が感じられます。
③柔軟性
柔軟性は、アスリートだけでなく、一般の方にとっても重要な要素の一つになります。
例えば、太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)が硬くなることで膝の痛みを誘発したり、太ももの裏の筋肉(ハムストリングス)が硬くなることで腰に負担がかかったりします。
このような痛みは、さらに筋肉を硬くして、また痛みを引き起こすという負のスパイラルを生んでしまいます。
このスパイラルを断ち切るには、柔軟性を高めるストレッチが効果的です。
ちなみに、マッサージには、柔軟性が高まる、回復するという科学的根拠はありません。リフレッシュやリラックス目的でマッサージに通うことは賛成ですが、柔軟性を高めたいのであれば、マッサージではなく、ストレッチを行う必要があるでしょう。
最後に伝えたいこと
高血圧や糖尿病、脂質異常症などは、生活習慣が原因で起こるため、生活習慣病といわれています。
ブログ冒頭で、健康とは、生活の資源であるということをお伝えしました。
生活の資源を守るためには、生活習慣のなかに運動を取り入れることがとても重要です。
みなさんも、遅かれ早かれ、いずれは健康に気をつかう時が訪れるでしょう。病気になってから健康に気を使うのか、病気になる前に健康に気をつかうのか。あなたは、どちらを選びますか?
少しでも健康について気になった方は、お気軽にご相談ください。