皆さん、こんにちは。
Up to dateトレーナーの菅原佑馬です。
激しい運動やトレーニングを行うと筋の痛みいわゆる筋痛が生じることがあります。
筋痛は大きく分けて2つの種類があります。早発性筋痛と遅発性筋痛です。
それぞれの特徴についてみていきましょう。
早発性筋痛について
早発性筋痛とは、運動の直後に現れるもので、数十分程度の休息をとることで回復します。
筋線維から出される乳酸、水素イオン、カリウムイオンなどが筋肉の中にある化学受容器を刺激することで起こります。
筋内の化学受容器は侵害受容器とも呼ばれ、これは痛みを感じる受容器でもあります。
遅発性筋痛について
遅発性筋痛とは、運動の翌日から2日後に現れるもので、俗にいう筋肉痛とはこちらの種類になります。
激しい筋運動によって、筋線維に小さな損傷が起きることに伴い炎症反応が起き、そこで生じた痛み物質が化学受容器を刺激することで起こるというふうに考えられています。
また、筋損傷は、筋線維への力学的ストレスが大きな伸張性収縮で起こりやすいため、伸張性収縮を多用するような運動は遅発性筋痛を起こしやすいといわれています。したがって、下り坂を走る運動やスキーなどで筋肉痛が起こりやすいといわれています。
しかし、遅発性筋痛の全てが炎症反応を伴うものではありません。
最近の研究からは、運動に伴って筋線維から放出される物質が侵害受容器に作用して、その感度を上げるということが分かっています。そうすると、普段では痛みを感じないような動きや刺激でも侵害受容器が痛みとしてそれを感じるようになります。
一般に広く起こる筋肉痛は、むしろ激しい炎症反応は伴わない場合が多く、このタイプが原因ではないかと考えられるようになってきています。