皆さん、こんにちは。
Up to dateトレーナーの菅原佑馬です。
パーソナルトレーニングというと、アスリートや芸能人、あるいは富裕層など、特定の人たちだけがやっているイメージが強かったと思います。しかし、現在では、一般の会社員や主婦の方の利用も増加しています。特にここ最近では、利用者がグッと増えてきています。
ここ最近、パーソナルジム利用者が増えてきた理由
パーソナルジム利用者が増えてきた理由はいくつかあります。
まず考えられるのは、感染症対策です。昨年から続くコロナ禍により、大勢が利用するフィットネスクラブよりも1対1でトレーニングを実施できる環境を求める人が増えています。
次に、テレワークの増加や、日々の活動量低下により、かなりの体力低下や体型の変化があり、そろそろ何か始めなければヤバい、と感じる方が増えているためです。
そして、スポーツクラブや24時間のフィットネスジムに入会したものの、結局行かなくなる、または自己流のトレーニングでは効果が出ないことを実感したから、などが主な要因です。
パーソナルトレーニングの通い方
一般的なスポーツクラブや24時間ジムに共通するメリットは、月数千円から1万円程で、何回でも利用可能なところです。ところが、いざ通ってみると、どのマシンを使ったらいいのか、自分に合った運動は何なのかが分からない。何回かランニングマシンに乗ってみたものの、成果が感じられず、モチベーションも下がり、だんだん、通わなくなってしまいます。
それなら、安価で効果が得られないより、お金を出してでも専門家に任せて取り組む方がいい。こういった考え方が、ジム通いが続かなかった人たちの間で広がっているようです。
そうは言っても、毎週パーソナルトレーニングに通うのは高すぎるから無理だと、諦める方は多いのではないでしょうか。しかし、必ずしも頻繁に、例えば週2、3回ペースなどで、パーソナルトレーニングを行う必要はありません。最近、増えているのは、パーソナルトレーニングと自宅トレーニングや月額制のフィットネスジムを併用する「ハイブリッド式」です。
パーソナルトレーニングでは、自宅やフィットネスジムでのトレーニングメニューを作ってもらうことも可能です。また、普段と違う刺激を入れたい時や、厳しいトレーニングで自分を追い込みたいときだけパーソナルトレーニングをお願いする、という人もいます。パーソナルトレーニングでは、トレーニングプランやトレーニングメニューだけでなく、パーソナルトレーニングを受けるペースや取り組み方などもカスタマイズさせて、自分に合った使い方ができるのです。
ただし、パーソナルトレーナーの立場から言うと、最初の1ヶ月だけは週1のペースで通っていただくと、よりカスタマイズされたメニューが立てやすくなります。
やはり、初めてお会いした人に対し、1回のトレーニングだけで最適なメニューを作成することは、とても難しいです。結局は、雑誌でよく見かけるようなまず外すことはないオーソドックスな種目の組み合わせや、結果が出るかは一か八かだが、やってみようというメニューになり、パーソナルトレーニングの良さを生かしきれません。また、どのようなフォームで動作するのか、どの程度の負荷をかけると体がどのように反応するのかの確認ができないまま、しばらく放ったらかしになるので、トレーナーとしても非常に不安になります。
最も大事なポイントは自分との相性
そのため、ハイブリッド式でのおすすめは、最初の1ヶ月は週1ペースで通い、体力レベルや動きの癖などから、自分の体をしっかり見てもらったうえで、メニューを作ってもらうことです。その後は、普段は家トレやフィットネスジムに通いながら、2週間や1ヶ月に1回程度、パーソナルトレーニングを受けるというプランです。メニューを作ったあとも、定期的にパーソナルトレーニングを受けることで、レベルアップに応じたメニューの更新や慣れてきたメニューの入れ替えができるようになります。
最後に、パーソナルジムの選び方ですが、長続きしない傾向にある人には、週に1、2回時間を決めて必ず通うことができるパーソナルジムは最適です。できれば、毎週○曜日の◯◯時からと固定で予約を確保できると習慣化しやすいでしょう。しかし、金銭的に続かなくなる場合もあります。体作りの要望に応えるだけでなく、お客さまの財布事情も考え、できるだけ続けられるペースを考えてくれるなど、自分の要望に対して、臨機応変に対応してくれるジムを探しましょう。
そして、最も大事なのは、自分との相性です。パーソナルトレーナーも人間ですので、自分に合う、合わないはあります。したがって、持っている資格の種類や数が多ければいいということではありません。「お願いしたい」と思うトレーナーを見つけたら、まずはトレーニングを体験し、話をして、その人が自分の悩みや希望に対して親身になってくれるかどうかをみてください。「この人合うな」と感じる人を見つけることが、パーソナルジム選びでは、一番重要です。