皆さん、こんにちは。
Up to dateトレーナーの菅原佑馬です。
日常の生活活動から、スポーツなどの身体活動まで、体を動かすことは、すべて「運動」です。
運動の目的や運動が必要な理由について考えていきましょう。
運動の主な目的とは?
個人レベルで運動を行う目的は、もちろん人それぞれ異なります。しかし、種としてのヒトが運動を行う主な目的は「身体の機能や、筋力を維持、向上させるため」です。
まず、身体の機能を維持することについてみていきましょう。
人は持っている機能を使わなくなると、気づかないうちにみるみる機能が低下していきます。
例えば、週末をベッドの上だけでダラダラ過ごした時は、どんなに若くても、週明けに「普段のように体を動かせない」「体が重たい」「思ったように歩けない」などと感じます。
このように週末だけという短期間でも歩いたり体を動かしたりといった使われなかった機能はどんどん衰えてしまうのです。
したがって、最低限の身体の機能を保つために、体を動かすことは欠かすことができないのです。
身体の機能についてみていきましたが、次は筋肉についても考えてみましょう。
人は加齢にともない、意識的に体を動かさなければ、筋肉が少しずつ失われていきます。筋肉は、成長期にぐんと増え、何も対処をしなければ、その後減少していくようにできているからです。
ただし、意識的に体を動かすこと、筋肉を維持、または、増やす対処をすることで維持したり増やしたりすることができます。
筋肉をつける、筋肉を増やすというと、ボディビルダーのようなムキムキの肉体を連想する人も多いようですが、才能と圧倒的な努力をしない限り、周りからムキムキになったと思われることはないので、ご安心ください。
一般的なフィットネスレベルでの、筋肉をつける、筋肉を増やす必要があるかは、体脂肪率が測れる体重計(体組成計)で知ることができます。体重に対して体脂肪率が高い人は、筋肉の割合が少ないということです。
最近では、体重は標準体重以下にもかかわらず、体脂肪率が高い、いわゆる「隠れ肥満」という状態の人が非常に増えています。
このような隠れ肥満を改善するためには、定期的に運動をして筋肉量を増やすことがとても大切になってきます。
食事だけを変えるダイエットは上手くいきにくい
筋肉量がもともと少ない人が食事だけでダイエットを続けたとしても、体のエネルギーを生み出そうとする働きである「代謝」は上がりません。
そのため、食事だけを変えるダイエットでは、結果が出にくくなります。
正しく確実なダイエットのためには、代謝を上げる必要があり、そのためには、筋肉量を上げることが必要で、そのためには、運動をする必要があるのです。
冒頭でもお伝えしましたが、運動の主な目的は「身体の機能や、筋力を維持、向上させるため」です。「運動の目的は、エネルギーを消費することで、食べ物から摂り込んだエネルギーを帳消しにすること」ではないのです。
運動が、職場や家などで座位の時間が長いことや、カロリー過多の食事など悪い生活習慣の悪影響を帳消しにしてくれるわけではないことを覚えておきましょう。
運動さえすれば体が劇的に変わると過信している人が多いように感じます。また、短期間集中的に運動をして、なんとかしようとする人も多いように感じます。運動をすることで、一気に体を変えることができないわけではありませんが、運動の本当の効果は習慣化して長期間実施することで得られます。
「運動が嫌いだから長期間なんてできるわけない」という人もいるでしょう。そんな人は、短期間でも良いので、自分が好きだと思える運動、運動をして「気持ちいい」と感じられる運動を探してみてはいかがでしょうか。
終わりに
Up to dateには、「もともとは運動が嫌いだったけど、今では週に1回の運動が楽しみになっている」という方も通ってくださっています。「学生時代の体育はあまり好きではなかったけど、体が変わっていくのがロールプレイングゲームのようで面白い」と言ってくださる方もいます。
身体の機能的に正しい動かし方や、適度な負荷強度の運動をすると気持ちいいと感じやすいです。また、今までできなかった動きができるようになったり、今までにない身体の軽さや感覚が出てきたりすると、もっともっと良くなるのではとワクワクして運動自体が楽しくなっていきます。このような感覚は、マッサージやエステなどでは手に入れることはできません。自分自身で体を動かすことでしか手に入れることはできないのです。体を動かす目的を解説しましたが、実際に体を動かすことで得られる感覚を体験してみてはいかがでしょうか。
運動をするうえで、どこで運動をするかという環境もとても大切になってきます。
自宅や家の周りで運動をすることは始めやすいですが、続きにくいように感じます。
スポーツクラブや24時間ジムでは、パーソナルトレーニングと比べると通いやすい料金設定ですが、ふとしたきっかけで通わなくなったという話をよく聞きます。いつでも行けることはメリットに感じますが、多くの人は、いつでも行けることを言い訳にして、後回しにしてしまい、最終的には通わなくなってしまうのです。
パーソナルトレーニングでは、「一緒に通っている人がいるから」「曜日と時間が決められているから」「トレーナーさんと約束しているから」といった理由で運動習慣を身につけやすいです。この要素は思った以上に大切です。なぜなら、ヒトはみなサボる生き物だからです。
実際に通うには、ジムの雰囲気やトレーナーさんとの相性ももちろん重要ですので、まずは、体験レッスンを受講してみてはいかがでしょうか。お気軽にお問い合わせください。