皆さん、こんにちは。
Up to dateトレーナーの菅原佑馬です。
疲労とは、病気以外の原因によってパフォーマンスが一時的に低下した状態です。
ここでいうパフォーマンスとは、スポーツや運動時のパフォーマンスだけでなく、仕事の効率や集中力など、仕事のパフォーマンス、家事や掃除など、生活動作のパフォーマンスを含みます。
疲労回復が上手にできると、パフォーマンスが上がり、短時間で仕事や家事が済ませられるようになり、疲労回復にあてる時間が長くとれるという好循環に入ります。
スポーツも仕事も日常生活も、全力で楽しむために、疲労に対する知識をぜひ身につけてください。
マッサージだけでは疲労は取れない
疲労がたまり、なんとかしたい時に、覚えておいてほしい、疲労回復の効果を高める重要なポイントがあります。
それは、他人任せにしないで、自ら主体的に疲労回復を図ることです。
疲れたときにマッサージをしてもらうと気持ちいいものですが、残念ながら、それは疲労の回復には結びつきません。
マッサージに限らず、整体で凝りをほぐしてもらったり、エステやスパに行ったりしても、他人だけに頼ってリカバリーを図ろうとする限り、疲労は思ったように抜けないのです。
すべて外注していると、疲労が取れにくい理由は、個人差とコンディション次第で、一人ひとりに最適の疲労回復の方法が異なってくるからです。
すべて他人任せでは、疲労は回復しないことを覚えておきましょう。
最適な疲労回復の方法を知る方法
疲労回復を他人任せにしないと決めたら、疲労を感じている当事者が自らの身体と疲労に主体的に向き合うようにしてください。
メジャーリーグの投手は、少しでも違和感があったら自己申告することが義務化されているそうです。
疲労が蓄積して故障を招いてしまってからでは遅いので、そうなる前の違和感のレベルで申告させるのです。
なぜメジャーリーグでは自己申告させているかというと、疲労や違和感は本人しかわからないものだからです。
たとえCTやMRIを撮っても、疲れや違和感は映りませんし、専門家がじっと眺めても判断がつかないからです。
普段から運動やストレッチなどのケアを習慣化していくと、自分の身体の変化に敏感になります。
さらに疲労レベルを客観化するためにおすすめなのが、疲労や張りのレベルの数値化です。
数値化は、1から10までの10段階で行います。
今までの経験で疲れがマックスだった時の疲労や張りを10として、身体の疲労が全くない状態を1だとしたら、現在の疲労や張りはレベル4なのか5なのかを判断するとよいでしょう。
このように数値化しておくと、現状を把握することに役立ち、さらに、「コリがレベル6になったから、そろそろケアをしないと危ないかもしれない」と先手が打てるようになります。
ぎっくり腰を何度も繰り返しているのなら、過去を振り返ってどのような状況でぎっくり腰になったのかを思い出します。
「腰が重たいと感じる日が3、4日続くとぎっくり腰になりやすい」とわかったら、腰が重たい日が2日続いた段階で、先手を打って腰の疲労を取るコンディショニングを行います。
そうすることで、リスクを減らすことができるのです。