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2021.2.23知らないと損をするロコモ対策

ロコモティブシンドローム

 

皆さん、こんにちは。

 

Up to dateトレーナーの菅原佑馬です。

 

「ロコモティブシンドローム」、通称「ロコモ」。

 

健康への関心が高い皆さんであれば、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?

 

このロコモティブシンドロームとは、和訳すると「運動器症候群」。筋肉や関節、骨などの運動器の衰えによって、立ったり、階段を上がったりといった日常生活の動作がスムーズにできなくなり、“要介護”のリスクが高まる状態のことを言います。

 

また、トップ画像が蒸気機関車なのは、ロコモーションは移動能力、ロコモティブは移動能力を有するという意味の英語で、蒸気機関車のことをsteam locomotive、通称SLと呼ぶからです。

 

ロコモと様々な病気との関係

 

ロコモ自体は病気ではありませんが、高齢化が急速に進む日本(高齢社会になるのにかかった期間は、フランス115年、スウェーデン85年、イギリス47年に対し、日本はわずか24年と高齢化率の高さと進行のスピードは世界に類を見ない特異な現象と言われます)では、ロコモから寝たきりや要介護への移行を予防することに力が注がれるようになっています。

 

また、ロコモに該当する人は、メタボリックシンドロームや生活習慣病を併発しているケースが多いことが分かっています。

 

ロコモによる運動不足が生活習慣病を悪化させるケースもあれば、重度な生活習慣病による身体活動の低下がロコモを悪化させるなど、互いに影響しあって全身の機能低下を引き起こしていることも少なくありません。

 

ロコモは意外と身近な問題

 

要介護というと、「私はまだ若いから関係ない」と思っている方も多いでしょう。

 

しかし、運動器の機能低下は40歳くらいからすでに始まっていることが分かっています。運動器の機能低下につながる筋肉量の低下については、早ければ20代、大体30代前後から減り始めます。

 

筋肉量の低下と体型の変化を感じるタイミングにギャップがあることと同じように、運動器の機能低下と様々な症状が出るタイミングにはズレが生じます。

 

その証拠に、ロコモならびにロコモ予備軍の人は、全国で4,700万人もいると言われているのです。

 

今すぐに自分ごととして考え、ロコモ対策を行うことをおすすめします。

 

ロコモの原因と対策

 

ロコモになる三大要因は「バランス能力の低下」、「筋力の低下」、「運動器の疾患(骨や関節の病気)」です。

 

バランス能力や筋力が低下すると、転倒リスクが高まり、骨折しやすくなります。運動器の疾患は、骨粗鬆症や変形性膝関節症(膝痛)、変形性脊椎症(腰痛)などがあげられます。

 

この三大要因を予防することが大切ですが、高齢になるほどそれは困難となるため、できるだけ早めの対策が必要であると言えます。

 

30代前後から減り始める筋肉を減らさないためには早めの対策が重要になります。

 

こんな人も注意が必要

 

「自分はずっと運動を続けているから大丈夫」、「私は毎朝散歩を行っているから体力には自信がある」と安心されている方も要注意です。

 

人間の身体は、繰り返しの同じ刺激では、筋肉が鍛えられずに、加齢とともに減っていってしまっている場合があります。

 

いつまでも介護要らず、病院要らずの身体を維持するためには、トレーナーなど運動指導の専門家による適切な運動習慣と、定期的な体力レベルのチェックを生活の中に組み込むことが、これからの日本社会におけるスタンダードとなりつつあります。

 

病気になって治すよりも、病気になることを未然に防ぎ、いつまでも自分の身体で思い通りに生活できることを目指しましょう。

 

 

 

 

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