皆さん、こんにちは。
Up to dateトレーナーの菅原佑馬です。
現代の日本人の多くに共通してみられる、残念な傾向があります。
それは、五大栄養素のなかでも「糖質」「脂質」を摂りすぎていること。そして「タンパク質」「ビタミン」「ミネラル」「食物繊維」は不足しがちということです。
高糖質、高脂質な食事をしていて、かつタンパク質が不足しがちというパターンは特に注意が必要です。
日々の食事で、最も優先して摂りたいのはなんといっても、タンパク質です。
理由は、筋肉、骨、皮膚などの「体」そのものをつくってくれるからです。
これは、運動をしている人だけにかぎった話ではありません。
タンパク質は約20種類の「アミノ酸」からできています。
そのうち9種類は体内で合成することができない「必須アミノ酸」で、食事から摂取しなければなりません。
その必要量は大人の場合体重1kgあたり1.0gとされており、運動をしている人は、体重1kgあたり1.0〜2.0g摂ることが理想だといわれています。
タンパク源としては、肉類や魚介類などがありますが、それらは脂質を同時に含み、高カロリーであることも多いためなるべく控えるという人もいるようです。
しかし、もし肌が荒れてきたり、髪が細くなったりしたら、それはタンパク質が足りない証拠です。
1日に手のひら2枚分の肉や魚、卵2個と乳製品や大豆製品を食べると良いとされているので、意識して摂るようにしましょう。
また、先ほども書いたとおり、タンパク質には「必須アミノ酸」があり、脂質には「必須脂肪酸」という、体内では合成することができない大事な栄養素があります。
万が一、これらが不足すると、全体的な栄養バランスが乱れかねません。
それほどタンパク質は大事なのです。
反対に、摂りすぎてしまいがちな栄養素が「炭水化物」です。
こちらは特に激しい運動をしていないのであれば、1食あたりお茶碗一杯程度のご飯を摂れば十分です。
ダイエットで糖質制限が流行ったせいか、「ご飯は全く食べません」と全く糖質を摂らないのも問題です。
その代わりに、パンやお菓子は食べるという方もいます。
ご飯は太るというイメージがあるからかもしれませんが、これは大きな誤解です。
お米には、食物繊維も含まれますし、腹持ちもよく便秘解消にも効果的です。
また、お米だけを食べることは考えにくく、主菜や副菜、汁物などを合わせるとバランスの良い献立をつくりやすいこともおすすめのポイントです。
糖質は、ご飯だけに含まれているわけではないので、ご飯だけを摂らなければ糖質制限ができていることにはなりません。
パンやお菓子にも糖質が含まれ、かつ脂質も多く含まれることが多いので、ご飯よりも太りやすい食事になっているケースが多いです。
ダイエットのために、食事を変えようと考えているのであれば、食事の量だけでなく、バランスなどにもぜひ目を向けてみてください。