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2021.4.17ボディスキーマとボディイメージ

 

皆さん、こんにちは。

 

Up to dateトレーナーの菅原佑馬です。

 

あまりなじみのない言葉かもしれませんが、「ボディスキーマ(身体図式)」と「ボディイメージ(身体感覚)」についてご紹介します。

 

姿勢制御システム

 

ヒトは、立っている姿勢、座っている姿勢を維持するだけでも、基底面上に重心を保つために、微妙な調整を継続的に行なっています。

 

このような微妙な調整は、からだのいたるところにある様々なセンサーからの膨大な情報によって行われます。

 

例えば、筋肉の中に存在する「筋紡錘」や、皮膚に存在する「皮膚受容器」、関節包の中に存在する「ルフィニ小体」、関節包や関節周囲の組織に広く存在する「パチニ小体」などがあります。

 

これらをまとめて「機械受容器」といいますが、これらのセンサーが組織の機械的な歪み(伸張・圧迫・緊張等)を感知し、脳に情報を送っています。

 

その他にも、視覚や聴覚からの情報を収集し、調整を行うことで、姿勢を維持することができているのです。

 

ボディスキーマとボディイメージ

 

ボディスキーマとは、身体図式ともいわれ、自分のからだの姿勢や動きを制御する際にダイナミックに働く無意識のプロセスとされています。

 

ボディイメージとは、ボディスキーマに加え、経験や予測、思い込みから形成される意識的なものといわれています。

 

この2つの違いによって、ストレッチポールに乗った後、仰向けに寝た時に、不思議な感覚が起こります。ストレッチポールに乗る前よりも、マットに沈み込むような感覚です。

 

ストレッチポールでエクササイズをしたことで身体全体がストレッチされたことも関係していますが、今までお伝えしてきた脳のはたらきによってほぼほぼ全員が不思議な感覚を体感することができるのです。まだ体感したことがない方は、ストレッチポールをぜひ試していただけたらと思います。

 

少し話が脱線しましたが、ボディスキーマとボディイメージの話に戻しましょう。

 

運動はボディスキーマをもとにプログラミングされます。したがって、ボディスキーマはより正確であるにこしたことはありません。

 

一方、ボディイメージは、視覚的な感覚を頼りに、感情に左右されて、実際の自分とは歪んで記憶されることも多いです。やっかいなことに、ボディイメージは感覚情報を歪めてしまうという作用があり、ボディスキーマにも影響します。

 

脳が無意識的に捉えているボディスキーマと、脳が意識的に捉えているボディイメージですが、ボディイメージは、感情と記憶が関係するため、すぐには変化ができません。

 

ダイエットをして、減量に成功したとしても、ボディイメージが太っているままであれば、ボディスキーマにも影響を与え、リバウンドのリスクが高まる恐れがあります。

 

自分自身の体重や体脂肪率などの客観的データや、同年代の平均的なデータを知ることで、ボディイメージを更新することもダイエットや運動をするうえで重要だといえるでしょう。

 

 

 

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