皆さん、こんにちは。

 

Up to dateトレーナーの菅原佑馬です。

 

健康要素として注目を集める瞬発力について

 

瞬発力は、今まで健康関連の体力要素ではなく、パフォーマンスに関連する体力要素として見なされていました。

 

そのため、健康関連の体力要素としては、最近まで含まれていませんでした。

 

しかし、瞬発力は加齢に伴う筋力や筋持久力の低下よりも速い速度で低下することが分かり、生活の質を改善するために最も価値がある体力要素かもしれないと言われはじめています。

 

瞬発力を向上させるためには、RFD（rate of force development）を高める必要があります。

 

RFDとは、筋肉の立ち上がり速度のことをいいます。

 

私たちが力を発揮する時には、いきなり大きな力が生じるわけではなく、力がゼロの状態、または、ある一定の値から少しずつ増していくことになります。

 

RFDが高められると、大きな力を短時間で発揮できるようになったり、同じ時間でも発揮できる力が大きくなったりすることで瞬発力を高めることが可能になります。

 

つまり、つまづいた時に、バッと足を出して踏ん張ることができるかどうかは、短い時間で脚を動かす力が発揮できるかどうかがとても重要だということです。

 

冒頭でもお伝えしたように、瞬発力は、筋力や筋持久力よりも加齢によって速い速度で低下することが分かっています。

 

これは、筋力や筋持久力を発揮する運動よりも、瞬発力を発揮する運動を行う機会が極端に少ないことが大きな理由だと言えるでしょう。

 

日常生活では、ほとんど発揮することがない瞬発力ですが、発揮しなければいけない場面は、転倒など寝たきりのきっかけになるような重要な場面となります。

 

筋力や筋持久力だけでなく、瞬発力も生活の質を保てるレベルまでは維持しておく必要がありそうです。

 

このように、健康的で、生活の質を高く保つためには、さまざまな体力要素を満遍なく向上させる必要があります。

 

瞬発力は、アスリートだけでなく、一般の人にも重要だと認識され始めていること、健康を保つうえでも、さまざまな体力要素を満遍なく向上させていくことが必要だということを覚えておきましょう。